沖縄の陶器の飯椀のワレ~本漆のち金継ぎ(?)
今回は、スパンと2つに割れた飯椀です。
沖縄の、ほっこりとのびのびした飯椀です。
厚手の陶器で、釉薬のない断面が、非常に水を吸いやすいのが見てよくわかります。
私のできる最大限の丁寧さで、触感を使って段差をなくし、そこに本漆で処理をして、第1日目、終了です。
水を吸いやすいこの陶器は、素朴な茶色をしているので、漆色が染みることは気にせず、いつものように、やってみました。
えっ?!もうできたんじゃ・・・?
いえいえ、まだ仮止め。パカっと外れます。
これを、湿度を保った簡易のムロにて、まずは4~5日、1回目の乾燥。
あとこれを少なくとも3回、仮止め部分も同じく。
もとの器の色が暗めなので、最後の仕上げに、金など捲いて、金継ぎにすると、映えるかもしれません。
素朴さになじまない上品すぎる金もどうかと思うし、クールな銀(のちに黒に変色)も、どうかと、難しいところですが、金や銀を買う時に、現品を持って行って、色をイメージできたらと思います。
もとからのほっこりした模様の雰囲気も大事にしたいところです。
あと1~2カ月作業が続きます。
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