事務所の急須の蓋のワレ

器の漆つぎ*chiho

2011年02月19日 15:01

いつもお世話になっています、地球畑谷山店様のスタッフ様より、急須の蓋をお預かりしました。

事務所で使われていた急須の蓋だそうで、パカっと4つに割れてしまったそうです。




朱色の急須で、本体もそういう雰囲気でしたので、生漆のそのままの色で似合うのではないかと思います。

パカっと割れていると、ピタっとハマりやすいので、比較的修繕しやすいのです。
裏に、一部割れた際のホツレがありましたので、そこを埋める作業がプラスで日数がかかるかもしれません。

急須の修繕のご依頼を受ける率が結構高いなと思います。
急須って出っ張ったり形も案外複雑だし、蓋をはずすこともあるので、破損もしやすいのかもしれませんね。
また、それぐらい、お茶を飲む、というのは、みんなが必要としている、生活に欠かせない行為なんだな、と、改めて思います。
「ま、お茶でも飲んで、一服しよう」
そんな声が聞こえる急須。
どんどん経験を積んで、部位によっては強度が必要で難しい修繕になりますが、いろんなものを手際よく修繕できるようになりたいと思います。

朱色の事務所の急須。
また、もとの急須にぴったりおさまって、働くみなさんの憩いのお茶をいれられるように、丁寧に仕上げさせていただきます。

お預けいただき、ありがとうございます!

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