studio m の白い磁器2つ、出西焼カップ

器の漆つぎ*chiho

2011年05月01日 16:09

いつもお世話になっていますnico cafe様より、器をお預かりしました。
以前、出西焼のコーヒーカップをお預かりして、気に入っていただいての、二度目ということで、ありがたい気持ちでいっぱいです!

ひとつは、同じ出西焼の青いカップ。
別のものですが、前より小さなホツレがあります。


今回は仕上げを変えてみたいかも、というご希望なので、また仕上げの頃、ご相談に伺います。


あと、白くてかわいいstudio mの2点の器をお預かりしました。

まさに今、珍しいエレモフィラ・ニベアが咲いている、旬なnico cafe
春の陽気と、この白い器はとても合います。
(2011GW期間中は、お休みのようです。詳しくはnico cafe通信をご覧ください。)

一つは、取っ手のところが取れただけのもの。



もうひとつは、ちょうど私が来店しているときに、割れたもの。
結構破片数が多いので、最初は遠慮されていたのですが、私の経験のためにぜひ、と、わざわざ破片を集めて頂きました。



これをどう仕上げるか。
さすがに漆だけの線がこんなにたくさん入るのはどうかと思うので、継ぎ目を金などのきれいな線に仕上げる経験を積ませていただきたいと思います。
割れ目がまるで金色の模様みたいになるように。

いつもいつも、器を預けてくださる方々には、ありがたい気持ちでいっぱいです。


ただいま、ふだんの作業にプラスして、もう一段階上の作業ができるようになるために、揃える道具や材料や知識を、どれが一体必要なのか、絞る作業からしています。
漆芸の本や、ネットや、いろんなものをそれこそ雲をつかむように、ではありますが、少しずつ手繰り寄せながら、このプロセスは決して無駄じゃない、と信じてやっています。

この道は長い。けど、楽しい。
がんばりますので、これからもどうぞよろしくお願いします。


修繕が終わってお返しできる器を、順次、またご紹介していきます。

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