器の漆つぎ*chiho 1979年生まれ、鹿児島市出身。鹿児島市谷山在住。 【ご挨拶:器の漆つぎ、修行中。】→★(click!) ●修繕完了品の一覧は、こちら→★(click!)からどうぞ! <連絡先メールアドレス>urushitsugi☆gmail.com(☆部分を@マークに書き換えて送信ください。) |
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【修繕完了品】マグカップのワレ
2012年06月19日
ブログのアップがまた遅くなりました。
お預かりしていた、あめいろのマグカップのワレの修繕をひとまず完了しました。
<修繕前>

ふちのところが2つの破片に割れていました。
<修繕後>


接着は済んでいましたが、それにどう線を描こうか、試行錯誤していました。
見た目、あまりきれいという仕上げにはなっていませんが、ひとまず使える強度になり、ちょっと不思議な?模様になりました。
しっかり漆が入って、熱いコーヒーもOKだと思われますので、ここで一旦修繕完了とさせてもらいたいと思います。
友人の器なので、また、私の腕があがったら、きれいに線を描かせてもらえたらなと思います。
先週、また新たにお預かりした器もありますので、また作業できる日に、進めたいと思います。
お預かりしていた、あめいろのマグカップのワレの修繕をひとまず完了しました。
<修繕前>
ふちのところが2つの破片に割れていました。
<修繕後>
接着は済んでいましたが、それにどう線を描こうか、試行錯誤していました。
見た目、あまりきれいという仕上げにはなっていませんが、ひとまず使える強度になり、ちょっと不思議な?模様になりました。
しっかり漆が入って、熱いコーヒーもOKだと思われますので、ここで一旦修繕完了とさせてもらいたいと思います。
友人の器なので、また、私の腕があがったら、きれいに線を描かせてもらえたらなと思います。
先週、また新たにお預かりした器もありますので、また作業できる日に、進めたいと思います。
【一部修繕完了】急須のフタのワレ
2012年06月07日
ブログのアップが遅くなりました・・・。
一部修繕完了したものをご紹介します。
<修繕後>

急須のフタがパカっと割れていたもので、漆で接着のち、金を蒔きました。
<修繕前>

同時に他のものもお預かりしているので、そちらが仕上がり次第、一緒にお返しするつもりです。
接着はすぐにできたものの、問題はやっぱり金を蒔く作業でした。
線を描くのがまず難しいのですが、太すぎても不格好、それでも表面がとてもつるつるしているので、あまり弱いとすぐはがれてしまいます。
まだ、完璧に気にいったわけではないですが、私の技術が向上するまで、そうそう長くお預かりするわけにはいかないので、ひとまず完了としました。
一部修繕完了したものをご紹介します。
<修繕後>
急須のフタがパカっと割れていたもので、漆で接着のち、金を蒔きました。
<修繕前>
同時に他のものもお預かりしているので、そちらが仕上がり次第、一緒にお返しするつもりです。
接着はすぐにできたものの、問題はやっぱり金を蒔く作業でした。
線を描くのがまず難しいのですが、太すぎても不格好、それでも表面がとてもつるつるしているので、あまり弱いとすぐはがれてしまいます。
まだ、完璧に気にいったわけではないですが、私の技術が向上するまで、そうそう長くお預かりするわけにはいかないので、ひとまず完了としました。
【修繕完了品】白湯呑のカケとホツレ
2012年06月03日
修繕を始めた記事(→★)を見ると、もうすぐ2年たつところの、白い湯呑。
器屋さんから修行用に頂いた、破損アリの湯呑だったので、自家用ということで、気長に作業していました。
気長に、というか、実験的に、という側面が大きく・・・。
ひとまず、これは完了、ということにしました。
<修繕前>

<修繕後>

実は2つの修繕箇所があり。
ひとつは、このカケ。
破片があったので、漆で接着して、ホツレたまわりに漆で線を描き、金を蒔き、艶を出しました。

ひとつは、大きなこのホツレ。
少しずつ漆で埋めて、最終的に、面に金を蒔きました。

漆で接着、という段階から、この金で仕上げる、という段階には、大きなステップがあります。
金の下地の段階で、少しでも凹凸があると、そこだけ上に塗る漆が水溜りの様にたまってしまい、乾きが一部遅くなる事で、金粉が沈んでしまい、失敗なのです。
これが、とても難しく。
何度もトライして、結果、よく見ると下地が見えていたり、おおきな面のほうのホツレは、もとの器のrと微妙にあっていなくて、まったく不完全なのですが、とりあえず自家用ということで、今回は完成としました。
経験しかないのですね。
なかなか作業が思うようにできず、これまでの遅れを取り戻すこともできず、また、地道に積み重ねていくしかありません。
お待たせしている方々には、大変もうしわけありません。
私を信頼してくださり、気長にお待ちいただき、感謝の言葉もありません。
今、少しずつ少しずつ、また頑張りつつありますので、いましばらく、お待ちください。
今日も作業をする事ができました。
あと2つ、お預かりした器が仕上がっているので、今日、明日、と、少しずつ記事にしたいと思っています。
器屋さんから修行用に頂いた、破損アリの湯呑だったので、自家用ということで、気長に作業していました。
気長に、というか、実験的に、という側面が大きく・・・。
ひとまず、これは完了、ということにしました。
<修繕前>
<修繕後>
実は2つの修繕箇所があり。
ひとつは、このカケ。
破片があったので、漆で接着して、ホツレたまわりに漆で線を描き、金を蒔き、艶を出しました。
ひとつは、大きなこのホツレ。
少しずつ漆で埋めて、最終的に、面に金を蒔きました。
漆で接着、という段階から、この金で仕上げる、という段階には、大きなステップがあります。
金の下地の段階で、少しでも凹凸があると、そこだけ上に塗る漆が水溜りの様にたまってしまい、乾きが一部遅くなる事で、金粉が沈んでしまい、失敗なのです。
これが、とても難しく。
何度もトライして、結果、よく見ると下地が見えていたり、おおきな面のほうのホツレは、もとの器のrと微妙にあっていなくて、まったく不完全なのですが、とりあえず自家用ということで、今回は完成としました。
経験しかないのですね。
なかなか作業が思うようにできず、これまでの遅れを取り戻すこともできず、また、地道に積み重ねていくしかありません。
お待たせしている方々には、大変もうしわけありません。
私を信頼してくださり、気長にお待ちいただき、感謝の言葉もありません。
今、少しずつ少しずつ、また頑張りつつありますので、いましばらく、お待ちください。
今日も作業をする事ができました。
あと2つ、お預かりした器が仕上がっているので、今日、明日、と、少しずつ記事にしたいと思っています。
【修繕完了品】sheepのスープカップのワレ、アトリエユニ様
2011年07月02日
年始にお預かりしていた器の修繕が一つ完了しました。
鹿児島市谷山中央にある、dormitory428の中のショップ、アトリエ ユニ様のご依頼で、大分のsheepさんのスープカップです。
修繕前は、こんな状態でした。
→記事:sheepのスープカップのワレ、アトリエユニ様
<修繕前>

ちょうどdormitoryを訪れていたとき、配送途中で割れたばっかりほやほやのこの器をそのままお預かりしました。
普通なら、こういった白地のものは、とにかく茶色の漆が目立たないように仕上げるのですが、アトリエ ユニ様は、とてもシックでアンティークというか、かっこいい雰囲気のお店です。
そのテイストを考えて、漆だけで仕上げて、ニュウに入った漆が味を加えるような感じを目指してみました。
<修繕後>

何しろ私の修繕ですから、まだこだわればたくさん、やり直したり、足したいところはあるのですが、キリがないので、いったん納めさせていただきましたが、とても喜んでいただけました。
見た目がカッコイイ系なので、食器にされるかどうかは分かりませんが、実用的には、熱いスープを入れても、直火にかけなければまったく問題なく、安心してお使いいただけます。
長い時間お預かりしまして、申し訳ありませんでした。
また、私に器をお預けいただいて、本当にありがとうございました。
これからも、少しずつ修繕の幅や技術を広め、深めていきたいと思っていますので、どうぞよろしくお願いします。
鹿児島市谷山中央にある、dormitory428の中のショップ、アトリエ ユニ様のご依頼で、大分のsheepさんのスープカップです。
修繕前は、こんな状態でした。
→記事:sheepのスープカップのワレ、アトリエユニ様
<修繕前>
ちょうどdormitoryを訪れていたとき、配送途中で割れたばっかりほやほやのこの器をそのままお預かりしました。
普通なら、こういった白地のものは、とにかく茶色の漆が目立たないように仕上げるのですが、アトリエ ユニ様は、とてもシックでアンティークというか、かっこいい雰囲気のお店です。
そのテイストを考えて、漆だけで仕上げて、ニュウに入った漆が味を加えるような感じを目指してみました。
<修繕後>
何しろ私の修繕ですから、まだこだわればたくさん、やり直したり、足したいところはあるのですが、キリがないので、いったん納めさせていただきましたが、とても喜んでいただけました。
見た目がカッコイイ系なので、食器にされるかどうかは分かりませんが、実用的には、熱いスープを入れても、直火にかけなければまったく問題なく、安心してお使いいただけます。
長い時間お預かりしまして、申し訳ありませんでした。
また、私に器をお預けいただいて、本当にありがとうございました。
これからも、少しずつ修繕の幅や技術を広め、深めていきたいと思っていますので、どうぞよろしくお願いします。
【修繕完了品】3つの急須、それぞれ。
2011年06月18日
昨年の12月前にお預かりした、3種類の急須が、やっとお返しできそうな仕上がりになっています。
あとは、お渡ししにいく日程を調整するだけ。
完全に硬化して、漆かぶれをおこさない状態になりました。
実はここまで待つのも結構大事で、過敏な体質だと、ちょっとでも生乾きだと、食器として使ったとき、かぶれを起こしてしまう場合があります。
ひとつ目は、黒い急須の、注ぎ口がとれたもの。

これは早くに完了品として、記事にさせて頂いていました。
目立たなく仕上げてみました。
<作業後>


二つ目は、注ぎ口の広い、おもしろい急須。

味のある注ぎ口が複雑に割れていたのですが、丁寧に継ぎ合わせると、つるんと継ぎ目が分からない手触りに仕上げることができました。
取っ手の根元を修繕する必要が出てしまったので、補強の意味を込めて、広めに金で仕上げてみました。
金も色味が二種類あるのですが、こちらがけばけばしくなく、広い面積を使っても、器の色に自然になじむ気がしたので、こちらを選んでみました。
<作業後>

三つ目は、茶色の急須の蓋のワレ。

これも目立たなく仕上げてみました。
ワレだけでなく、表面が薄くスライスするようにホツレてもいたので、薄く広く埋めていくときに、何度かやりなおさせていただきました。
今後の技術の向上によっては、表面をもう一度仕上げさせていただく事をお願いするかもしれません。
<作業後>

お時間をいただいて、ほんとうにありがとうございました。
あと飯椀も一緒にお預かりしているのですが、漆の在庫の関係で、梅雨明けに(晴れた日に)する作業を経てからになりそうです。
あとは、お渡ししにいく日程を調整するだけ。
完全に硬化して、漆かぶれをおこさない状態になりました。
実はここまで待つのも結構大事で、過敏な体質だと、ちょっとでも生乾きだと、食器として使ったとき、かぶれを起こしてしまう場合があります。
ひとつ目は、黒い急須の、注ぎ口がとれたもの。
これは早くに完了品として、記事にさせて頂いていました。
目立たなく仕上げてみました。
<作業後>
二つ目は、注ぎ口の広い、おもしろい急須。
味のある注ぎ口が複雑に割れていたのですが、丁寧に継ぎ合わせると、つるんと継ぎ目が分からない手触りに仕上げることができました。
取っ手の根元を修繕する必要が出てしまったので、補強の意味を込めて、広めに金で仕上げてみました。
金も色味が二種類あるのですが、こちらがけばけばしくなく、広い面積を使っても、器の色に自然になじむ気がしたので、こちらを選んでみました。
<作業後>
三つ目は、茶色の急須の蓋のワレ。
これも目立たなく仕上げてみました。
ワレだけでなく、表面が薄くスライスするようにホツレてもいたので、薄く広く埋めていくときに、何度かやりなおさせていただきました。
今後の技術の向上によっては、表面をもう一度仕上げさせていただく事をお願いするかもしれません。
<作業後>
お時間をいただいて、ほんとうにありがとうございました。
あと飯椀も一緒にお預かりしているのですが、漆の在庫の関係で、梅雨明けに(晴れた日に)する作業を経てからになりそうです。
【修繕完了品】急須のふたのワレ・口のホツレ
2011年05月03日
昨年の10月に、主人の実家より預かっていました個性的な急須の修繕が完了して、状態も安定したので、お渡しできるようになりました。

はじめは蓋のワレ、ということで預かったのですが、ふちの部分にもホツレがありましたので、二か所の修繕、銀を使って、仕上げました。
とても繊細な色と形をもった急須で、試行錯誤もあったので(身内ということもあって)、半年の時間をもらっての作業となりました。

つや消しな感じで銀を蒔くと、はじめはこんな色です。
それが、少し寝かせて安定させているうちに、もう変色を始めます。
銀は、シルバーアクセサリーと同じように、だんだんくすんで、黒く変色していきます。
プラチナの粉は、変色しないまま、つやつやの銀色を保つことができます。
たとえば洋食器の華やかなものには、変色しない銀色をつやつやに用いるのがいいかもしれないし、この個性的な急須には、それより、日ごとに渋くなっていく銀のほうがあっていると思い、銀蒔きをさせてもらいました。
ただいまこんな感じです。


ホツレていたふちは、漆のみの仕上げで、このようになりました。


蓋は、このようになりました。
何気に、蓋の裏側の雰囲気が、好きです。
今、文献を読みながら勉強している技法が習得できたら、もっときれいに仕上げることができるようになるはずです。
その前に旅立ってもらうのはどこか悔しい気持ちもありますが、一歩一歩、教科書のない中進むためには、経験や段階が必要なので、いったんお渡ししたいと思っています。
陶芸と漆芸と蒔絵。
いろんな技術がクロスオーバーして、かつ、あまり体系的になっていなくて、弟子制度もきちんとはなくて、看板を出している店でもとんでもないまがい物の仕上げもある。
その中で、自分が選びながら広い中から雲をつかむように探っていく日々が続きます。
こんなに奥が深いものとは、初めは思いもしませんでした。
でも、少しでも光が見えたり、ヒントが得られたり、また、思ったように仕上げができたり、漆の伝えたいことが分かるようになっていく段階は、とてつもない喜びです。
改めて、私に今器をお預けいただいている皆様に、感謝します。
これから末永く、日ごろづかいの器といろんな人との縁を深めていけるようになるために、がんばりますので、どうぞよろしくお願いします。
とても繊細な色と形をもった急須で、試行錯誤もあったので(身内ということもあって)、半年の時間をもらっての作業となりました。
つや消しな感じで銀を蒔くと、はじめはこんな色です。
それが、少し寝かせて安定させているうちに、もう変色を始めます。
銀は、シルバーアクセサリーと同じように、だんだんくすんで、黒く変色していきます。
プラチナの粉は、変色しないまま、つやつやの銀色を保つことができます。
たとえば洋食器の華やかなものには、変色しない銀色をつやつやに用いるのがいいかもしれないし、この個性的な急須には、それより、日ごとに渋くなっていく銀のほうがあっていると思い、銀蒔きをさせてもらいました。
ただいまこんな感じです。
ホツレていたふちは、漆のみの仕上げで、このようになりました。
蓋は、このようになりました。
何気に、蓋の裏側の雰囲気が、好きです。
今、文献を読みながら勉強している技法が習得できたら、もっときれいに仕上げることができるようになるはずです。
その前に旅立ってもらうのはどこか悔しい気持ちもありますが、一歩一歩、教科書のない中進むためには、経験や段階が必要なので、いったんお渡ししたいと思っています。
陶芸と漆芸と蒔絵。
いろんな技術がクロスオーバーして、かつ、あまり体系的になっていなくて、弟子制度もきちんとはなくて、看板を出している店でもとんでもないまがい物の仕上げもある。
その中で、自分が選びながら広い中から雲をつかむように探っていく日々が続きます。
こんなに奥が深いものとは、初めは思いもしませんでした。
でも、少しでも光が見えたり、ヒントが得られたり、また、思ったように仕上げができたり、漆の伝えたいことが分かるようになっていく段階は、とてつもない喜びです。
改めて、私に今器をお預けいただいている皆様に、感謝します。
これから末永く、日ごろづかいの器といろんな人との縁を深めていけるようになるために、がんばりますので、どうぞよろしくお願いします。
【修繕完了品】再:出西焼コーヒーカップ
2011年04月07日
先日、一旦修繕完了したものを、私から申し出て引き下げて、もう一度仕上げ直したものがあります。
nico cafe様の、青がきれいでコロンとまるい、出西焼のコーヒーカップです。
深めのホツレがありました。
(→「出西焼コーヒーカップのホツレ~漆のち?」)
それを、一度、金を蒔いて修繕完了としました。
(→「出西焼コーヒーカップのホツレ~金蒔き、完成」)
でも、なんとなく、もう一度漆だけでの仕上げをし直させていただきました。



納品の時、nico cafe様に、すごく喜んでいただけました!
これ、漆の色なの?つるんとして、これならまたお店で使える!
とのこと。
目の前でお声を頂けることは、うれしい限りです!
nico cafe様のブログにてもご紹介いただきました。
(→nico cafe通信 「漆つぎ・・・届いた!!」)
私も、漆のみでの仕上げが、このカップには一番よかったんじゃないかと思います。
口あたりもなめらかで、違和感なく仕上げることができて、漆の深い艶と光沢が出て、またイキイキと復活したカップを手にしながら、うれしい気持ちでいっぱいでした。
修繕することは、まずワレやホツレやらを接着したり埋めたりする、器の用をなすためのメンテナンスでもあります。もちろん、カビや茶渋をきれいにとったり、ピカピカに磨きあげたり、経年のメンテナンスも含みます。
そのうえで、傷跡を新たな模様として、でも元の意匠をそがないような、所有者様に納得いただけるような仕上げをする、デザイン作業でもあります。
そのバランスがとても大事で、難しく、おもしろいところでもあります。
今回のように、いいよ、と気持ちよく仕上げ直させていただけることを、本当にありがたく思っています。
所有者様の好み、器の種類などの幅を広げるために、金や銀などを使って仕上げも修行しているのですが、漆だけの仕上げでも、とても深い光沢と艶、なめらかさが出ます。
ぜひ、ご相談ください!
花のきれいな季節となりました。

dormitory428のResetta様で買った試験管に、kukka+様で買ったお花を活けています。
水周りに活けると、マメでない私でも、歯磨きや炊事のついでに、水をかえるので、結構長くもっています。
nico cafe様でも、珍しいエレモフィラ・ニベアの花が咲き始めたそう!
写真とてもきれいですよ~~~!
(→nico cafe通信 「エレモフィラ・ニベア開花一号!!」)
毎年、大きな背丈で紫の花をたくさん咲かせてくれるのです!
オーストラリア系の乾燥に強い珍しいお花がよく育つ花壇なんだそうです。
個性があって、いいですね。
ふと見渡した道端、コンクリートの隙間、線路脇、街路樹、花壇、庭、カフェの店先。
いろんなところで、季節はきちんと花を咲かせています。
私ももっと日常の中から野の花を発見して、試験管で一輪ざし、しようと思っています。
ちょっと一息、日常の中で、ぜひ桜だけじゃなく、いろんなお花見、楽しんでくださいね♪
nico cafe様の、青がきれいでコロンとまるい、出西焼のコーヒーカップです。

(→「出西焼コーヒーカップのホツレ~漆のち?」)
(→「出西焼コーヒーカップのホツレ~金蒔き、完成」)
でも、なんとなく、もう一度漆だけでの仕上げをし直させていただきました。
納品の時、nico cafe様に、すごく喜んでいただけました!
これ、漆の色なの?つるんとして、これならまたお店で使える!
とのこと。
目の前でお声を頂けることは、うれしい限りです!
nico cafe様のブログにてもご紹介いただきました。
(→nico cafe通信 「漆つぎ・・・届いた!!」)
私も、漆のみでの仕上げが、このカップには一番よかったんじゃないかと思います。
口あたりもなめらかで、違和感なく仕上げることができて、漆の深い艶と光沢が出て、またイキイキと復活したカップを手にしながら、うれしい気持ちでいっぱいでした。
修繕することは、まずワレやホツレやらを接着したり埋めたりする、器の用をなすためのメンテナンスでもあります。もちろん、カビや茶渋をきれいにとったり、ピカピカに磨きあげたり、経年のメンテナンスも含みます。
そのうえで、傷跡を新たな模様として、でも元の意匠をそがないような、所有者様に納得いただけるような仕上げをする、デザイン作業でもあります。
そのバランスがとても大事で、難しく、おもしろいところでもあります。
今回のように、いいよ、と気持ちよく仕上げ直させていただけることを、本当にありがたく思っています。
所有者様の好み、器の種類などの幅を広げるために、金や銀などを使って仕上げも修行しているのですが、漆だけの仕上げでも、とても深い光沢と艶、なめらかさが出ます。
ぜひ、ご相談ください!
花のきれいな季節となりました。
水周りに活けると、マメでない私でも、歯磨きや炊事のついでに、水をかえるので、結構長くもっています。
nico cafe様でも、珍しいエレモフィラ・ニベアの花が咲き始めたそう!
写真とてもきれいですよ~~~!
(→nico cafe通信 「エレモフィラ・ニベア開花一号!!」)
毎年、大きな背丈で紫の花をたくさん咲かせてくれるのです!
オーストラリア系の乾燥に強い珍しいお花がよく育つ花壇なんだそうです。
個性があって、いいですね。
ふと見渡した道端、コンクリートの隙間、線路脇、街路樹、花壇、庭、カフェの店先。
いろんなところで、季節はきちんと花を咲かせています。
私ももっと日常の中から野の花を発見して、試験管で一輪ざし、しようと思っています。
ちょっと一息、日常の中で、ぜひ桜だけじゃなく、いろんなお花見、楽しんでくださいね♪
【修繕完了品】花模様のカップのヒビ
2011年04月05日
nico cafe様のお客様よりお預かりしていました、花模様のカップのヒビの修繕が完了しましたので、またnico cafe様にお願いして、預けさせていただきました。


ヒビは漆で埋めてあり、カップの外側の部分だけに、花模様にぱっと映えるような金を蒔きました。
仕上げに悩んだせいで、ヒビだけの割りに大変お時間をいただきまして、しかもなかなかまだ未熟な技術で申し訳ないですが、依頼者様のお気に召す仕上げになっていたらうれしいです。
ご質問や、仕上げについてのご要望、またアフターケアは誠意をもって続けさせていただきたいと思っていますので、お気軽にご連絡ください。
大切な器をお預けいただき、本当にありがとうございます。
ヒビは漆で埋めてあり、カップの外側の部分だけに、花模様にぱっと映えるような金を蒔きました。
仕上げに悩んだせいで、ヒビだけの割りに大変お時間をいただきまして、しかもなかなかまだ未熟な技術で申し訳ないですが、依頼者様のお気に召す仕上げになっていたらうれしいです。
ご質問や、仕上げについてのご要望、またアフターケアは誠意をもって続けさせていただきたいと思っていますので、お気軽にご連絡ください。
大切な器をお預けいただき、本当にありがとうございます。
【修繕完了品】手作りの箸置き
2011年03月14日
昨年10月にお預かりしていた、手作り品だと思われる箸置きが修繕完了しました。

比較的早く接着は終わっていたのですが、裏側がすこし浅く広くホツレていたので、一緒にお預かりしていた他の器のこともあり、時間をかけさせていただきました。
今年の激寒の冬のお預かりが、予想以上に時間をかけざるを得なくなりました。
大変お待たせいたしました。
今、最後の安定させる寝かせに入っています。
これを怠ると、生乾きの状態で、使用者様がカブレる可能性が!!!
ここをこえれば、化学物質ではほとんど壊すことのできない、非常に堅牢な修繕になります。
また、一緒にお預かりしている器のうち、このカップについては、仕上げが間近です。
このカップと箸置きだけ先に、お返ししたいと思います。
破片がなかったもの、剥離作業が必要なものについては、まだお時間がかかりそうです。
仕上げについては、もとの風合いからして、あえて漆のみの仕上げにさせていただきました。
が、もしいったんご覧になって、やっぱり金などで装飾してほしい、という場合は、もちろん承りますので、おっしゃっていただけたらなと思います。
店頭にてお預かりいただいた、nico cafe様、いつもほんとうにありがとうございます。
比較的早く接着は終わっていたのですが、裏側がすこし浅く広くホツレていたので、一緒にお預かりしていた他の器のこともあり、時間をかけさせていただきました。
大変お待たせいたしました。
今、最後の安定させる寝かせに入っています。
これを怠ると、生乾きの状態で、使用者様がカブレる可能性が!!!
ここをこえれば、化学物質ではほとんど壊すことのできない、非常に堅牢な修繕になります。
このカップと箸置きだけ先に、お返ししたいと思います。
破片がなかったもの、剥離作業が必要なものについては、まだお時間がかかりそうです。
仕上げについては、もとの風合いからして、あえて漆のみの仕上げにさせていただきました。
が、もしいったんご覧になって、やっぱり金などで装飾してほしい、という場合は、もちろん承りますので、おっしゃっていただけたらなと思います。
店頭にてお預かりいただいた、nico cafe様、いつもほんとうにありがとうございます。
【修繕完了品】黒い急須の口とれ(3つの急須)
2011年03月08日
11月の末に、3つの急須とツユクサの飯椀をセットでお預かりしました。
そのうち、黒い急須の、注ぎ口がとれたものの修繕が終わりました。
<修繕前>

<修繕後>

もともとが生漆の色に近く、そのままの仕上げで、強度を出すために、時間をとって修繕しました。
急須の修繕のご依頼は結構多いです。
急須って、使いなれたものがいい、というのもあるね、というお話をこの間うかがいました。
また、急須って、取っ手やら注ぎ口やら、飛び出た部分とか、蓋が別パーツになっていたり、日常ヘビーユースの割に、案外複雑で、壊れやすい作りをしているものですね。
注ぎ口を蛇口にコツン!、手が滑って蓋をうっかり!は、誰でもやったことがあるのではないでしょうか。
よく、漆で修繕したものは、花でもいけるだけなのかと思った、というお話を聞きます。
違うんです。
そのまま、またもとの食器として使えます。
急須の高温のお湯にも使えます。
油ものも、OKです。
漆器のお椀なんかと同じですね。
漆のすごいところは、最初の扱いはとっつきにくいけど、いったんきちんと硬化してしまえば、なんと、こわせる化学物質は紫外線だけ?!という話も聞きます。
ただ、食器洗乾燥機と直火は使えなくなります。
また、金を蒔いたらある程度化学物質にも弱くなります。
つまり、普通に普段使いする分には、驚くほど堅牢になります。
もちろん、縄文時代から使われていた天然素材なので、食器にしても、体に無害です。
だから、修繕に漆を使うわけですね。
おうちで眠っている割れた急須、お茶碗、湯呑、また使えるんだ!という気持ちで、ぜひまたお預けいただけたらと思います。
まだお預かりした3つの急須のうちあと2つとツユクサの飯椀は仕上げ間近で、今のところこれだけが仕上がり品です。
お時間をいただいて申し訳ございませんが、暖かくなってきたので、またペースをあげてお渡しできる日を楽しみにしています!
ありがとうございました。
そのうち、黒い急須の、注ぎ口がとれたものの修繕が終わりました。
<修繕前>
<修繕後>
もともとが生漆の色に近く、そのままの仕上げで、強度を出すために、時間をとって修繕しました。
急須の修繕のご依頼は結構多いです。
急須って、使いなれたものがいい、というのもあるね、というお話をこの間うかがいました。
また、急須って、取っ手やら注ぎ口やら、飛び出た部分とか、蓋が別パーツになっていたり、日常ヘビーユースの割に、案外複雑で、壊れやすい作りをしているものですね。
注ぎ口を蛇口にコツン!、手が滑って蓋をうっかり!は、誰でもやったことがあるのではないでしょうか。
よく、漆で修繕したものは、花でもいけるだけなのかと思った、というお話を聞きます。
違うんです。
そのまま、またもとの食器として使えます。
急須の高温のお湯にも使えます。
油ものも、OKです。
漆器のお椀なんかと同じですね。
漆のすごいところは、最初の扱いはとっつきにくいけど、いったんきちんと硬化してしまえば、なんと、こわせる化学物質は紫外線だけ?!という話も聞きます。
ただ、食器洗乾燥機と直火は使えなくなります。
また、金を蒔いたらある程度化学物質にも弱くなります。
つまり、普通に普段使いする分には、驚くほど堅牢になります。
もちろん、縄文時代から使われていた天然素材なので、食器にしても、体に無害です。
だから、修繕に漆を使うわけですね。
おうちで眠っている割れた急須、お茶碗、湯呑、また使えるんだ!という気持ちで、ぜひまたお預けいただけたらと思います。
まだお預かりした3つの急須のうちあと2つとツユクサの飯椀は仕上げ間近で、今のところこれだけが仕上がり品です。
お時間をいただいて申し訳ございませんが、暖かくなってきたので、またペースをあげてお渡しできる日を楽しみにしています!
ありがとうございました。
オルノ食堂様の黒小皿、早く仕上がった。
2011年02月05日
つい先月、dormitory428のオルノ食堂様よりお預かりしていた4点の器の中で、黒い小皿の小さなホツレが、一番目に仕上がりました!
<修繕前>

<修繕後>

小さなホツレで、しかも黒だったので、ほとんど目立たずに仕上げることができました。
今日、表面の仕上げができたので、また1週間ほどして安定させてから、まず先にお持ちしたいと思います。
もうお預かりして半年になろうかという器もありますが、ほんとうに器自体の特徴や、修繕箇所の特徴で、半年かかってまだ途中のものと、1カ月で仕上がるものとあります。
全部平等に作業をしていますので、まだお渡しできていない方は、もうしばらくお待ちください。
いつもご理解いただきまして、ありがたいことです。

今日の鹿児島市、お布団を干したくなる、とてもいいお天気でした!
また温度があがってくると、修繕ができるチャンスが多くなるので、うれしいお天気です。
<修繕前>
<修繕後>
小さなホツレで、しかも黒だったので、ほとんど目立たずに仕上げることができました。
今日、表面の仕上げができたので、また1週間ほどして安定させてから、まず先にお持ちしたいと思います。
もうお預かりして半年になろうかという器もありますが、ほんとうに器自体の特徴や、修繕箇所の特徴で、半年かかってまだ途中のものと、1カ月で仕上がるものとあります。
全部平等に作業をしていますので、まだお渡しできていない方は、もうしばらくお待ちください。
いつもご理解いただきまして、ありがたいことです。

今日の鹿児島市、お布団を干したくなる、とてもいいお天気でした!
また温度があがってくると、修繕ができるチャンスが多くなるので、うれしいお天気です。
出西焼コーヒーカップのホツレ~金蒔き、完成
2011年01月24日
昨年9月末にお預かりしていた、nico cafe様のコーヒーカップのホツレが、一旦完了しました。
試行錯誤もさせていただいたので、4か月いただきました。
お待ちいただいて、ありがとうございました!!!


出西焼のきれいなブルーを、どう仕上げようか悩んで、結果的に非常にシブメ?の、アンティークっぽい金にしてみました。
実は、nico cafe様に一度見て頂いて、感想や、お好みのテイストなどお聞きして、再度仕上げだけさせていただこうかなとも思っています。
その余白を残して、の、とりあえずの完成です。

修繕前の様子は、こんな感じで、深いホツレでした。
冬場はなかなか進みませんが、お預けいただいて、さらにお待ちいただいて、とてもありがたく思っています。
試行錯誤もさせていただいたので、4か月いただきました。
お待ちいただいて、ありがとうございました!!!
出西焼のきれいなブルーを、どう仕上げようか悩んで、結果的に非常にシブメ?の、アンティークっぽい金にしてみました。
実は、nico cafe様に一度見て頂いて、感想や、お好みのテイストなどお聞きして、再度仕上げだけさせていただこうかなとも思っています。
その余白を残して、の、とりあえずの完成です。

修繕前の様子は、こんな感じで、深いホツレでした。
冬場はなかなか進みませんが、お預けいただいて、さらにお待ちいただいて、とてもありがたく思っています。
3つの湯呑、完成!
2011年01月07日
さて、修繕が完了して、無事お渡しすることができたものがありますので、新年まずはそちらからご紹介します。
3つの湯呑のホツレです。
ひとつだけ大き目のホツレがあり、これを金などで仕上げるかどうか、やってみたりして迷ったのですが、今回は生漆そのままで仕上げてみました。

長い時間かけて作業していると、3つそれぞれの個性が目をつぶっても浮かんできます。
ちょっとした愛着が・・・。

一番ホツレの大きかったのが、この白味がかった湯呑。

ホツレの大きさは中くらいで、ヒビを埋めて、全体を最後に磨いたら表面の釉薬がつやつやになったのが、この湯呑。

一番小さかったのが、このホツレでした。
美山の窯元の作品で、今でも同じようなフリーカップを作っていらっしゃいますが、この頃の味はこの頃のもの。
それがまた安心して使い続けられる、と、とても喜んでいただけました。
3兄弟、割れたらまたおいで!(笑)
お預かりは10月13日、ホツレの小さな二つは、もっと早く仕上がったのですが、3つすべてそろえるのに、3カ月近くかかってしまいました。
お急ぎの場合は、仕上がった順にお渡しすることもできます。
3つの湯呑のホツレです。
ひとつだけ大き目のホツレがあり、これを金などで仕上げるかどうか、やってみたりして迷ったのですが、今回は生漆そのままで仕上げてみました。
長い時間かけて作業していると、3つそれぞれの個性が目をつぶっても浮かんできます。
ちょっとした愛着が・・・。
一番ホツレの大きかったのが、この白味がかった湯呑。
ホツレの大きさは中くらいで、ヒビを埋めて、全体を最後に磨いたら表面の釉薬がつやつやになったのが、この湯呑。
一番小さかったのが、このホツレでした。
美山の窯元の作品で、今でも同じようなフリーカップを作っていらっしゃいますが、この頃の味はこの頃のもの。
それがまた安心して使い続けられる、と、とても喜んでいただけました。
3兄弟、割れたらまたおいで!(笑)
お預かりは10月13日、ホツレの小さな二つは、もっと早く仕上がったのですが、3つすべてそろえるのに、3カ月近くかかってしまいました。
お急ぎの場合は、仕上がった順にお渡しすることもできます。
白い大皿のヒビ~完了
2010年11月24日
器屋さんのご厚意でいただいた、白い大皿の大きなヒビが、じゅうぶんに強度をもって硬化したようなので、修繕を完了しました。


薪で焼成されているらしく、ざらっとした野性味のある質感や素材と、ヒビの大きさに難航するかと思いましたが、一度漆が入ってくれると、その芸術的なヒビの線がはっと浮き立って、なんだかこれはこれで好きな皿!になりました。

ウラはこんな感じです。
ウラがとってもかっこいいお皿ですよね。
金継ぎも考えたのですが・・・。
漆でもしぶくてかっこいいじゃないかと思って、結構このままが気にいっています。
寒い季節になりましたが、時間をかけて、ちゃんと漆は硬化してくれるのですね。
まだまだ手持ちの課題は、もう一歩!のものたちを含めて山積みですが、地道にしあげていきたいと思います。
また新しいお皿との出会いを楽しみにしています。
薪で焼成されているらしく、ざらっとした野性味のある質感や素材と、ヒビの大きさに難航するかと思いましたが、一度漆が入ってくれると、その芸術的なヒビの線がはっと浮き立って、なんだかこれはこれで好きな皿!になりました。
ウラはこんな感じです。
ウラがとってもかっこいいお皿ですよね。
金継ぎも考えたのですが・・・。
漆でもしぶくてかっこいいじゃないかと思って、結構このままが気にいっています。
寒い季節になりましたが、時間をかけて、ちゃんと漆は硬化してくれるのですね。
まだまだ手持ちの課題は、もう一歩!のものたちを含めて山積みですが、地道にしあげていきたいと思います。
また新しいお皿との出会いを楽しみにしています。
琉球飯椀~完了
2010年11月24日
琉球のほっこりとした飯椀の補修が完了しました。
洗いながらパカっとやってしまった主人も喜んでくれました。


日ごろづかいで、もともほっこりした茶色の飯椀ですので、茶色の漆の色もそのままに仕上げてみました。
破片が少なかった分、段取りが少なくて結果的に早く仕上がったようです。
ただ、厚みや吸水性から、強度をもたせるまで時間をかけて仕上げました。
これはもうほんとにスパっと割れたものでした。
<修繕前>
これで、また復活です♪
洗いながらパカっとやってしまった主人も喜んでくれました。
日ごろづかいで、もともほっこりした茶色の飯椀ですので、茶色の漆の色もそのままに仕上げてみました。
破片が少なかった分、段取りが少なくて結果的に早く仕上がったようです。
ただ、厚みや吸水性から、強度をもたせるまで時間をかけて仕上げました。
これはもうほんとにスパっと割れたものでした。
<修繕前>

これで、また復活です♪
【完成】白い磁器のミルクピッチャー
2010年10月22日
ほぼ一か月かかって、ミルクピッチャーのヒビ埋めが完成しました。
<作業前>

<作業後>



ミルクをあきらめて、一輪ざしにでも、と思っても、水も漏ってしまうヒビでしたが、生漆で埋めてみたら、あんたはなんてステキなヒビの入り方をしたの!とばかりの曲線でした。
私は一切線を描いていません。
これは新たな個性が浮き立ったことで、新しい用途が生まれそうな器です。
白い磁器の肌に、生漆の茶色が映えて、とても楽しい作業でした。
<作業前>

<作業後>
ミルクをあきらめて、一輪ざしにでも、と思っても、水も漏ってしまうヒビでしたが、生漆で埋めてみたら、あんたはなんてステキなヒビの入り方をしたの!とばかりの曲線でした。
私は一切線を描いていません。
これは新たな個性が浮き立ったことで、新しい用途が生まれそうな器です。
白い磁器の肌に、生漆の茶色が映えて、とても楽しい作業でした。
【完成】紫檀拭き漆の、箸の補修~拭き漆
2010年10月16日
先日とりかかった、自家用の拭き漆のお箸の補修が、完成しました。

左:補修前 右:補修後
補修前

補修後

補修していて、この箸のもとからもっている削りの味をいかすために、ただ漆を拭けばいいってもんじゃないな、と、気付きました。
削りの部分によって、艶を出していたり、マットだったり。
使ってるだけでは気づかないことがいっぱい。
気付いたのは仕上げ後だったので、次回は、きっともち手のところも古くなっているので、今回の経験をいかして、もっといい補修をしたいと思います。
実用的には、大満足。
また元気に毎日活躍してもらいます。
<今日の作業>
1.紫檀拭き漆の、箸の補修
2.出西焼のホツレ~5回目を数え、出っ張りの少ない部分については、ずいぶんと埋まってきたようです。
3.白い陶器の湯呑~3回目ですが、何回も眺めるにつれて、素焼きの部分がときどきのぞいているニュウというか小さな穴が、生漆に近い茶色だな、ということに気づいて、どうやらそれの延長上で、生漆だけで仕上げるのがよさそうだと思っています。その素朴な茶色のもとからの小さな穴が、湯呑の特徴であるほんわか感を出していると思います。
左:補修前 右:補修後
補修前
補修後
補修していて、この箸のもとからもっている削りの味をいかすために、ただ漆を拭けばいいってもんじゃないな、と、気付きました。
削りの部分によって、艶を出していたり、マットだったり。
使ってるだけでは気づかないことがいっぱい。
気付いたのは仕上げ後だったので、次回は、きっともち手のところも古くなっているので、今回の経験をいかして、もっといい補修をしたいと思います。
実用的には、大満足。
また元気に毎日活躍してもらいます。
<今日の作業>
1.紫檀拭き漆の、箸の補修
2.出西焼のホツレ~5回目を数え、出っ張りの少ない部分については、ずいぶんと埋まってきたようです。
3.白い陶器の湯呑~3回目ですが、何回も眺めるにつれて、素焼きの部分がときどきのぞいているニュウというか小さな穴が、生漆に近い茶色だな、ということに気づいて、どうやらそれの延長上で、生漆だけで仕上げるのがよさそうだと思っています。その素朴な茶色のもとからの小さな穴が、湯呑の特徴であるほんわか感を出していると思います。