器の漆つぎ*chiho 1979年生まれ、鹿児島市出身。鹿児島市谷山在住。 【ご挨拶:器の漆つぎ、修行中。】→★(click!) ●修繕完了品の一覧は、こちら→★(click!)からどうぞ! <連絡先メールアドレス>urushitsugi☆gmail.com(☆部分を@マークに書き換えて送信ください。) |
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つくもなす
2011年01月27日
寒い日が続く中、昼間が晴れて気持ちのいい日でした。
鹿児島県の北の方では、新燃岳の噴火、鳥インフルエンザなど、災害が続いていますが、一刻も早い生活の復旧を同じ県民として、また隣県の宮崎県も含めて、祈っています。
ついつい平和に日常を暮らしていると忘れがちな、自然の人間に制御できないスケールに対する畏敬の気持ちと、大昔から人間がときに戦い、調和し、生かせてもらったことにも思いをはせながら。
今日の夕方、うとうとしたときに、パステルまではいかない明るい青と黄の、対比がすごい夢を見ました。
まぁ夢なんぞブログにせんでもいいのですが、とてつもなくでっかい白いべッドに、世界ふしぎ発見!のおなじみ竹内海南江さんがペン画タッチで登場して、あぁ~と、体を投げ出します。
すごくでっかいベッドなので、竹内さんはちっちゃい縮尺です。三つ編みがまさに彼女です。
小さい頃から見ていた最初の旅人イメージ、ある意味旅する女原風景の、竹内さんです。
そして、竹内さん目線に切り替わって、目の前がむき出しのでっかい空で、最初は雲もまだらの暗めの深い青の空だったところに、突然、黄色い太陽が昇ります。オレンジじゃなくて、すごく黄色い、明るい光が青い空を照らしだします。
それで、竹内さんはえっ?はっ、として、今太陽が昇る時間じゃないのに、でも、すごくきれい。と思って、うれしくなって、目を閉じて、放射線状にのびてくる、黄色の光を体いっぱいに浴びます。
そこで目が覚めまして・・・。
私自身がすごく癒された夢でした。
ええと、前置きが長くなりました。
タイトル「つくもなす」、ご存知でしょうか?
食べる茄子ではないのです。
ここは器の漆つぎのブログでして、今日は珍しくそれらしいことを書いてみます。
九十九茄子、松永茄子、九十九髪、作物茄子、付藻茄子、とりあえず全部「つくもなす」という、ある陶器の名前です。
ナス、というだけあって、茄子(米茄子?)にそっくりな、コロンとしたまるい形です。
茶道では、茶入れの中で、木製で漆塗りの棗(なつめ)と、陶器の茄子(なす)の、二種類があるそうですが、その陶器の方ですね。(私は茶道に疎いのですが・・・)
静嘉堂文庫美術館所蔵:大名物 唐物茄子茶入 付藻茄子(松永茄子)(←写真あります)
その茄子の中で、現存している名器、と呼ばれているのが、この九十九茄子、なんだそう。
説明書きにもありますが、ときは、大阪夏の陣。
戦火で破壊された茄子を、当時の塗師(漆塗り師)が、漆で修復したのが、この姿なんだそうです!!!
ふーん、茶色いお茶入れ。
かもしれない、ですが、漆で器を修復するものとしては、わぁっと鳥肌ものです!!!
この釉薬がかかったような模様は、どうやらすべて漆での仕上げらしいです。
もとはこのような模様がなかったかもしれないですし、多分破損が大きく、拾い集められた破片も、わずかだったのではないかと思います。
写真から勝手に推測すると、集められた破片は、下の濃い茶色の部分のみ?
つまりあとは欠損部分を埋めたので、色調がちがって、それを釉薬仕上げの模様のように仕立てたのではないか?
と、思いました。(現物を見ていないのでわかりませんが)
そうだとしたら、元のあの微妙な茄子の曲線を欠損を埋めて再現しつつ、そこから現れる模様をいかにいかすか、元のままには戻らないものを、いかにさらによいものに仕上げるか、結果的に、誰もが違和感を感じない、釉薬の模様のようなさりげなく気品高い、その仕上げに持っていくか、それはそれは、鳥肌モノです!!!
漆での陶磁器の修繕は、基本、透明ボンドでくっつけたようにはなりません。(濃い色の陶磁器では目立たないように仕上げられます)
「傷跡がまったく見えない」、というのは、何も線が見えない、ということで目指すものではないと私は思っています。
修繕の跡が(漆色でも、金などでも)あまりにも自然にそのもとの陶磁器になじんでいて、その跡がさらによい意匠となっている、だから
「跡が跡として痛々しく見えない、むしろよくなった!」というところを目指すものだと私は思っています。
なかなかそこに見合う技術の習得は道のり長いものですが。
その点からいくと、この大名物 唐物茄子茶入 付藻茄子(松永茄子)、無言で語らず、その究極を体現していると思うのです。
世田谷の静嘉堂文庫美術館に収蔵されているようなので、次回東京に行くときには、ぜひ本物を見て帰りたいと思います。
たまには、漆つぎらしい記事を書いてみました。
写真もなく、小難しいことを生意気に書きましたが、読んでいただきまして、ありがとうございます。
自分の技術を高める原動力に。
自分の目指すところを、少しでも理解していただくために。
器の修繕をするまでは、まったく興味のなかった古陶磁器ですが、当時の修繕がすばらしい、そして現存している、と聞くと、元気がわいてくるようになりました。
また寒い週末を迎えそうで、器の修繕もスローペースになりますが、春は確実に近づいています。
紅菜苔(コウサイタイ)という紫の、アクのあるお野菜をおいしく頂くと、見えない土の下からの、「春、遠からじ」を感じます。
+++紅菜苔のマスタード和え++++++++++++
紅菜苔をオリーブオイルと塩でさっと茹でて冷ます。
粒マスタード、塩、黒コショウ、ワインビネガー、
オリーブオイルなどをあえて、マスタードドレッシングにして、
紅菜苔を和えるだけ。
++++++++++++++++++++++++++++++++
春の息吹を感じながら、この寒い冬、もう半ばにさしかかったでしょうか?
どうぞ、あたたかくしてお過ごしください。
鹿児島県の北の方では、新燃岳の噴火、鳥インフルエンザなど、災害が続いていますが、一刻も早い生活の復旧を同じ県民として、また隣県の宮崎県も含めて、祈っています。
ついつい平和に日常を暮らしていると忘れがちな、自然の人間に制御できないスケールに対する畏敬の気持ちと、大昔から人間がときに戦い、調和し、生かせてもらったことにも思いをはせながら。
今日の夕方、うとうとしたときに、パステルまではいかない明るい青と黄の、対比がすごい夢を見ました。
まぁ夢なんぞブログにせんでもいいのですが、とてつもなくでっかい白いべッドに、世界ふしぎ発見!のおなじみ竹内海南江さんがペン画タッチで登場して、あぁ~と、体を投げ出します。
すごくでっかいベッドなので、竹内さんはちっちゃい縮尺です。三つ編みがまさに彼女です。
小さい頃から見ていた最初の旅人イメージ、ある意味旅する女原風景の、竹内さんです。
そして、竹内さん目線に切り替わって、目の前がむき出しのでっかい空で、最初は雲もまだらの暗めの深い青の空だったところに、突然、黄色い太陽が昇ります。オレンジじゃなくて、すごく黄色い、明るい光が青い空を照らしだします。
それで、竹内さんはえっ?はっ、として、今太陽が昇る時間じゃないのに、でも、すごくきれい。と思って、うれしくなって、目を閉じて、放射線状にのびてくる、黄色の光を体いっぱいに浴びます。
そこで目が覚めまして・・・。
私自身がすごく癒された夢でした。
ええと、前置きが長くなりました。
タイトル「つくもなす」、ご存知でしょうか?
食べる茄子ではないのです。
ここは器の漆つぎのブログでして、今日は珍しくそれらしいことを書いてみます。
九十九茄子、松永茄子、九十九髪、作物茄子、付藻茄子、とりあえず全部「つくもなす」という、ある陶器の名前です。
ナス、というだけあって、茄子(米茄子?)にそっくりな、コロンとしたまるい形です。
茶道では、茶入れの中で、木製で漆塗りの棗(なつめ)と、陶器の茄子(なす)の、二種類があるそうですが、その陶器の方ですね。(私は茶道に疎いのですが・・・)
静嘉堂文庫美術館所蔵:大名物 唐物茄子茶入 付藻茄子(松永茄子)(←写真あります)
その茄子の中で、現存している名器、と呼ばれているのが、この九十九茄子、なんだそう。
説明書きにもありますが、ときは、大阪夏の陣。
戦火で破壊された茄子を、当時の塗師(漆塗り師)が、漆で修復したのが、この姿なんだそうです!!!
ふーん、茶色いお茶入れ。
かもしれない、ですが、漆で器を修復するものとしては、わぁっと鳥肌ものです!!!
この釉薬がかかったような模様は、どうやらすべて漆での仕上げらしいです。
もとはこのような模様がなかったかもしれないですし、多分破損が大きく、拾い集められた破片も、わずかだったのではないかと思います。
写真から勝手に推測すると、集められた破片は、下の濃い茶色の部分のみ?
つまりあとは欠損部分を埋めたので、色調がちがって、それを釉薬仕上げの模様のように仕立てたのではないか?
と、思いました。(現物を見ていないのでわかりませんが)
そうだとしたら、元のあの微妙な茄子の曲線を欠損を埋めて再現しつつ、そこから現れる模様をいかにいかすか、元のままには戻らないものを、いかにさらによいものに仕上げるか、結果的に、誰もが違和感を感じない、釉薬の模様のようなさりげなく気品高い、その仕上げに持っていくか、それはそれは、鳥肌モノです!!!
漆での陶磁器の修繕は、基本、透明ボンドでくっつけたようにはなりません。(濃い色の陶磁器では目立たないように仕上げられます)
「傷跡がまったく見えない」、というのは、何も線が見えない、ということで目指すものではないと私は思っています。
修繕の跡が(漆色でも、金などでも)あまりにも自然にそのもとの陶磁器になじんでいて、その跡がさらによい意匠となっている、だから
「跡が跡として痛々しく見えない、むしろよくなった!」というところを目指すものだと私は思っています。
なかなかそこに見合う技術の習得は道のり長いものですが。
その点からいくと、この大名物 唐物茄子茶入 付藻茄子(松永茄子)、無言で語らず、その究極を体現していると思うのです。
世田谷の静嘉堂文庫美術館に収蔵されているようなので、次回東京に行くときには、ぜひ本物を見て帰りたいと思います。
たまには、漆つぎらしい記事を書いてみました。
写真もなく、小難しいことを生意気に書きましたが、読んでいただきまして、ありがとうございます。
自分の技術を高める原動力に。
自分の目指すところを、少しでも理解していただくために。
器の修繕をするまでは、まったく興味のなかった古陶磁器ですが、当時の修繕がすばらしい、そして現存している、と聞くと、元気がわいてくるようになりました。
また寒い週末を迎えそうで、器の修繕もスローペースになりますが、春は確実に近づいています。
紅菜苔(コウサイタイ)という紫の、アクのあるお野菜をおいしく頂くと、見えない土の下からの、「春、遠からじ」を感じます。
+++紅菜苔のマスタード和え++++++++++++
紅菜苔をオリーブオイルと塩でさっと茹でて冷ます。
粒マスタード、塩、黒コショウ、ワインビネガー、
オリーブオイルなどをあえて、マスタードドレッシングにして、
紅菜苔を和えるだけ。
++++++++++++++++++++++++++++++++
春の息吹を感じながら、この寒い冬、もう半ばにさしかかったでしょうか?
どうぞ、あたたかくしてお過ごしください。
出西焼コーヒーカップのホツレ~金蒔き、完成
2011年01月24日
昨年9月末にお預かりしていた、nico cafe様のコーヒーカップのホツレが、一旦完了しました。
試行錯誤もさせていただいたので、4か月いただきました。
お待ちいただいて、ありがとうございました!!!


出西焼のきれいなブルーを、どう仕上げようか悩んで、結果的に非常にシブメ?の、アンティークっぽい金にしてみました。
実は、nico cafe様に一度見て頂いて、感想や、お好みのテイストなどお聞きして、再度仕上げだけさせていただこうかなとも思っています。
その余白を残して、の、とりあえずの完成です。

修繕前の様子は、こんな感じで、深いホツレでした。
冬場はなかなか進みませんが、お預けいただいて、さらにお待ちいただいて、とてもありがたく思っています。
試行錯誤もさせていただいたので、4か月いただきました。
お待ちいただいて、ありがとうございました!!!
出西焼のきれいなブルーを、どう仕上げようか悩んで、結果的に非常にシブメ?の、アンティークっぽい金にしてみました。
実は、nico cafe様に一度見て頂いて、感想や、お好みのテイストなどお聞きして、再度仕上げだけさせていただこうかなとも思っています。
その余白を残して、の、とりあえずの完成です。

修繕前の様子は、こんな感じで、深いホツレでした。
冬場はなかなか進みませんが、お預けいただいて、さらにお待ちいただいて、とてもありがたく思っています。
バイクと漆
2011年01月17日
また、雪がちらつきました、鹿児島です。
昨日今日、湯たんぽデビューをしたてで、いろいろ試しながらの、暖をとる作戦。→★(もうひとつのブログ、monolifeの記事「雪の日、陶器の湯たんぽデビュー☆」)
今も、大きな陶器の湯たんぽを膝に乗せて、パソコンに向かっています。
こんな日曜日は、お布団から出ない・・・を、えいっとがんばって、今日はお出かけしてみました。
主人が最近買ったバイクの後ろに乗って、初ツーリングです。
路面にちっとも留まらない、さらさらの花吹雪のような粉雪の中を抜けるように、きんきんと冷えた鼻だけをゴーグルとネックウォーマーから出して、雪の日のアホ、やってみました。
といっても、谷山のトンカツ屋さん、「開花亭」までの短い道のりでしたが。
開花亭のトンカツは、ほんとにおいしい!
県外の方が鹿児島に来た時は、ぜひ、味わってほしいと思います。
とてもこだわっていて、とにかく、おいしい。
おうちトンカツを作る気が失せてしまうぐらい、おいしいです。
雪のせいで交通量も少ないし、走る車はみんな慎重だし、主人も私を乗せるのは初だったので、慎重に走ってくれました。
ちなみに私は二輪免許、持っていません。
後ろ専門です(笑)
とにかく冬のバイクは、寒風に突っ込んでいく、そのものです。
でも、サーフィンやスケボーと同じ、あのグラインドする重心移動の気持ちよさを、後ろに乗ってるだけでで楽しめます。
そして、我が家の四駆の車では躊躇う小さな道にも、自由に入っていけて、帰りは慈眼寺あたりまでくねくねと寄り道して帰ってきました。
余り会話もできないから、行き先も寄り道も主人まかせで、流れる景色と雪と風と、波乗りのような重心移動を感じながら、何も考えない、とてもいいリフレッシュタイムを過ごせました。
それを自分でギアを変えながら動かせたら。
サーフィンに似た、安全もすべて自己責任という部分を含めたその楽しさ、主人がずっとバイクバイク言ってた気持ちがちょっとだけ、分かりました。
でも、何も、雪の日にしなくても、ね?
そりゃ疲れて二人ともばったりとお昼寝しますよね。
ご飯も鍋の残りのうどん、ですよね。
でも、そのくらいの勢いで、漆のほうも、作業をすすめることができました。
よかった!
<最近の作業>~順不同です
●沖縄のダチビン・柿の湯呑
~ダチビンは、破片のあるところから先に、厚手なので時間をかけて接着作業を進めています。湯呑のほうは、剥離作業中です。
●sheepのカップ(dormitory アトリエ ユニ様)
~1回目の漆での接着作業が完了しました。
●出西焼のコーヒーカップ(nico cafe様)
~金も蒔き終わり、仕上げの硬化に時間をかけています。
●花模様のカップ(nico cafeお客様)
~ヒビはほぼ埋まりまして、次回仕上げの作業に入ります。
●4種類のお皿など(dormitory オルノ食堂様)
~黒の小さなお皿は、埋まりましたので、硬化待ち。花模様の平皿のホツレは少しずつ埋めていますので、まだ時間がかかりそうです。白い平皿のほうは、ホツレの箇所が多いので、一番深いところが埋まるまではまだ時間がかかりそうです。青のドットの湯呑のホツレも、深めなので、少しずつ埋めています。
●急須3種・ツユクサの飯椀(美山にてお預かり)
~ペリカンの口の急須は、注ぎ口のワレは接着できたので硬化中、取っ手の補強までしたいです。茶色の急須のフタのワレは、接着できまして、ワレの途中にあるホツレをきれいに埋めているところです。もう一種の急須の口トレは、接着できたので、強度がじゅうぶんか試しながら仕上げどきを考えています。ツユクサの飯椀は、すべての破片を接着しました。が、ちょっと不本意な部分もあり、硬化待ちの間に、検討中です。
●手作り品を含む4品(nico cafeお客様)
~手作りの箸置きは、今日でほぼ接着できました。硬化待ちです。破片のある湯呑のほうも、接着完了、硬化待ち、破片のない方は、まだしばらくかかりそうです。小さなカップのほうは、剥離作業中です。
●デンマークの器
~破片のない部分を天然素材を練って埋めて乾燥させましたので、漆を重ねていって、強度がでるように工夫しています。まだちょっとお時間をいただきたいと思っています。
●小鉢
~ホツレを漆で順調に埋めています。
●青磁の急須
~フタのワレは接着済み、ワレのホツレをうめているところで、口のホツレの埋めにもう少しかかりそうです。
●楕円の平皿と湯呑(美山にてお預かり)
~平皿のほうは、剥離作業中です。ホツレの多い湯呑のほうは、まずホツレをすべて埋めてから補強を考えますので、埋めた時点で、またお知らせします。
●studio mのカフェオレボウル(nico cafe様)
~広くて浅いホツレを埋めています。仕上げがテイストにあうように考え中です。
その他、年明けの一回目の作業の硬化がまだ十分じゃなくて、今日は触らなかったものがいくつかありました。
それらは次回の作業で通ります。
ほんとうにこの気候、漆芸の盛んな寒い地域のように、ムロに電気や火で温度を与えてあげないと、なかなか硬化が進んでくれません。
ので、スパンが長くなったり、その日作業できるものと、もう少し待つものがでてくるのは、しょうがないことなのです。
それでも、年越し前から使い始めた、去年(というか今シーズン、去年の夏にとれた漆)の新モノの漆が、ほんとにノビがよく、助かっています。
四季を通じて、デジタルでコントロールできないものと、つきあって暮らしていくこと。
そういう作業を通して、いつの間にか忘れている自然への気持ち、人間としての暮らしに、はっと気付かされることを、本当に、ありがたいと思っています。
粉雪の中をバイクで走るのは、自然をなめてるのか?と言われそうですが、そうでもないなぁと、今日思いました。
体中を外気にさらして、一歩間違えば、車と違って裸同然の自分自身が傷つく、自力を超えたマシンを操って他人も傷つけない責任、そういうものをすべて背負って、安全運転をしながら、雪や風を体で感じさせていただく。
そんな瞬間、ふと思うのは、自然の大きさであって、生かされてる人間であって、日々暮らし生きている手ごたえであって、喜びです。
そんな気持ちも、大事にしたいな、と思う、「バイクと漆」、実は私の中ではつながっているのでした。
いつも大切な器をお預けいただき、また、じゅうぶんなお時間を与えていただき、ありがとうございます。
ブログ内にも、近々、見やすいように「完成品」のカテゴリを設けようかと思っています。
そこがもっともっと増えて、少しでもお礼ができるように、日々丁寧に作業したいと思っています。
寒中、お体をご自愛くださいませ。
昨日今日、湯たんぽデビューをしたてで、いろいろ試しながらの、暖をとる作戦。→★(もうひとつのブログ、monolifeの記事「雪の日、陶器の湯たんぽデビュー☆」)
今も、大きな陶器の湯たんぽを膝に乗せて、パソコンに向かっています。
こんな日曜日は、お布団から出ない・・・を、えいっとがんばって、今日はお出かけしてみました。
主人が最近買ったバイクの後ろに乗って、初ツーリングです。
路面にちっとも留まらない、さらさらの花吹雪のような粉雪の中を抜けるように、きんきんと冷えた鼻だけをゴーグルとネックウォーマーから出して、雪の日のアホ、やってみました。
といっても、谷山のトンカツ屋さん、「開花亭」までの短い道のりでしたが。
開花亭のトンカツは、ほんとにおいしい!
県外の方が鹿児島に来た時は、ぜひ、味わってほしいと思います。
とてもこだわっていて、とにかく、おいしい。
おうちトンカツを作る気が失せてしまうぐらい、おいしいです。
雪のせいで交通量も少ないし、走る車はみんな慎重だし、主人も私を乗せるのは初だったので、慎重に走ってくれました。
ちなみに私は二輪免許、持っていません。
後ろ専門です(笑)
とにかく冬のバイクは、寒風に突っ込んでいく、そのものです。
でも、サーフィンやスケボーと同じ、あのグラインドする重心移動の気持ちよさを、後ろに乗ってるだけでで楽しめます。
そして、我が家の四駆の車では躊躇う小さな道にも、自由に入っていけて、帰りは慈眼寺あたりまでくねくねと寄り道して帰ってきました。
余り会話もできないから、行き先も寄り道も主人まかせで、流れる景色と雪と風と、波乗りのような重心移動を感じながら、何も考えない、とてもいいリフレッシュタイムを過ごせました。
それを自分でギアを変えながら動かせたら。
サーフィンに似た、安全もすべて自己責任という部分を含めたその楽しさ、主人がずっとバイクバイク言ってた気持ちがちょっとだけ、分かりました。
でも、何も、雪の日にしなくても、ね?
そりゃ疲れて二人ともばったりとお昼寝しますよね。
ご飯も鍋の残りのうどん、ですよね。
でも、そのくらいの勢いで、漆のほうも、作業をすすめることができました。
よかった!
<最近の作業>~順不同です
●沖縄のダチビン・柿の湯呑
~ダチビンは、破片のあるところから先に、厚手なので時間をかけて接着作業を進めています。湯呑のほうは、剥離作業中です。
●sheepのカップ(dormitory アトリエ ユニ様)
~1回目の漆での接着作業が完了しました。
●出西焼のコーヒーカップ(nico cafe様)
~金も蒔き終わり、仕上げの硬化に時間をかけています。
●花模様のカップ(nico cafeお客様)
~ヒビはほぼ埋まりまして、次回仕上げの作業に入ります。
●4種類のお皿など(dormitory オルノ食堂様)
~黒の小さなお皿は、埋まりましたので、硬化待ち。花模様の平皿のホツレは少しずつ埋めていますので、まだ時間がかかりそうです。白い平皿のほうは、ホツレの箇所が多いので、一番深いところが埋まるまではまだ時間がかかりそうです。青のドットの湯呑のホツレも、深めなので、少しずつ埋めています。
●急須3種・ツユクサの飯椀(美山にてお預かり)
~ペリカンの口の急須は、注ぎ口のワレは接着できたので硬化中、取っ手の補強までしたいです。茶色の急須のフタのワレは、接着できまして、ワレの途中にあるホツレをきれいに埋めているところです。もう一種の急須の口トレは、接着できたので、強度がじゅうぶんか試しながら仕上げどきを考えています。ツユクサの飯椀は、すべての破片を接着しました。が、ちょっと不本意な部分もあり、硬化待ちの間に、検討中です。
●手作り品を含む4品(nico cafeお客様)
~手作りの箸置きは、今日でほぼ接着できました。硬化待ちです。破片のある湯呑のほうも、接着完了、硬化待ち、破片のない方は、まだしばらくかかりそうです。小さなカップのほうは、剥離作業中です。
●デンマークの器
~破片のない部分を天然素材を練って埋めて乾燥させましたので、漆を重ねていって、強度がでるように工夫しています。まだちょっとお時間をいただきたいと思っています。
●小鉢
~ホツレを漆で順調に埋めています。
●青磁の急須
~フタのワレは接着済み、ワレのホツレをうめているところで、口のホツレの埋めにもう少しかかりそうです。
●楕円の平皿と湯呑(美山にてお預かり)
~平皿のほうは、剥離作業中です。ホツレの多い湯呑のほうは、まずホツレをすべて埋めてから補強を考えますので、埋めた時点で、またお知らせします。
●studio mのカフェオレボウル(nico cafe様)
~広くて浅いホツレを埋めています。仕上げがテイストにあうように考え中です。
その他、年明けの一回目の作業の硬化がまだ十分じゃなくて、今日は触らなかったものがいくつかありました。
それらは次回の作業で通ります。
ほんとうにこの気候、漆芸の盛んな寒い地域のように、ムロに電気や火で温度を与えてあげないと、なかなか硬化が進んでくれません。
ので、スパンが長くなったり、その日作業できるものと、もう少し待つものがでてくるのは、しょうがないことなのです。
それでも、年越し前から使い始めた、去年(というか今シーズン、去年の夏にとれた漆)の新モノの漆が、ほんとにノビがよく、助かっています。
四季を通じて、デジタルでコントロールできないものと、つきあって暮らしていくこと。
そういう作業を通して、いつの間にか忘れている自然への気持ち、人間としての暮らしに、はっと気付かされることを、本当に、ありがたいと思っています。
体中を外気にさらして、一歩間違えば、車と違って裸同然の自分自身が傷つく、自力を超えたマシンを操って他人も傷つけない責任、そういうものをすべて背負って、安全運転をしながら、雪や風を体で感じさせていただく。
そんな瞬間、ふと思うのは、自然の大きさであって、生かされてる人間であって、日々暮らし生きている手ごたえであって、喜びです。
そんな気持ちも、大事にしたいな、と思う、「バイクと漆」、実は私の中ではつながっているのでした。
いつも大切な器をお預けいただき、また、じゅうぶんなお時間を与えていただき、ありがとうございます。
ブログ内にも、近々、見やすいように「完成品」のカテゴリを設けようかと思っています。
そこがもっともっと増えて、少しでもお礼ができるように、日々丁寧に作業したいと思っています。
寒中、お体をご自愛くださいませ。
お天気は下り坂。(URLリンク訂正済み)
2011年01月15日
さて、週末を迎えましたね。
お天気は、下り坂。
もしやの雪、againですか?!?!
私は今日は仕事が休みなので、主人はバイクを置いて、四駆の車で出勤しました。
私は、レインブーツをはいて、お買い物など、今日は徒歩の日です。
ハラマキにレッグウォーマーにヒートテックに靴下二重にダウンに。
今日は、漆つぎの作業を進めます!
そして、ちょっとPC台など、家の作業をして、夜はお鍋!
さて、漆つぎとは別に、もうちょっとお気軽なブログも始めました。
monolife□□□
http://monolife.chesuto.jp/
です。
※最初に記事をアップしたとき、URLが間違っていたようです…。ご指摘ありがとうございました。
今の暮らしで出会うモノたちを、雑誌みたいな感じで気軽に読んでもらえたらな、と、始めました。
もしよかったら、寝る前のひととき、週末の昼下がり、雪の中おうちでほっこり、ぼちぼち読んでください。
よろしくお願いします。
それでは、また漆つぎの作業のご報告の記事をあげられるよう、今日の作業、がんばります!
お天気は、下り坂。
もしやの雪、againですか?!?!
私は今日は仕事が休みなので、主人はバイクを置いて、四駆の車で出勤しました。
私は、レインブーツをはいて、お買い物など、今日は徒歩の日です。
ハラマキにレッグウォーマーにヒートテックに靴下二重にダウンに。
今日は、漆つぎの作業を進めます!
そして、ちょっとPC台など、家の作業をして、夜はお鍋!
さて、漆つぎとは別に、もうちょっとお気軽なブログも始めました。
monolife□□□
http://monolife.chesuto.jp/
です。
※最初に記事をアップしたとき、URLが間違っていたようです…。ご指摘ありがとうございました。
今の暮らしで出会うモノたちを、雑誌みたいな感じで気軽に読んでもらえたらな、と、始めました。
もしよかったら、寝る前のひととき、週末の昼下がり、雪の中おうちでほっこり、ぼちぼち読んでください。
よろしくお願いします。
それでは、また漆つぎの作業のご報告の記事をあげられるよう、今日の作業、がんばります!
dormitory428、nico cafe、2軒のシアワセ
2011年01月10日
島ミカン三昧を送っております。
主人と私のそれぞれの実家、お隣さん、主人の職場、と、配っても、まだ大ザルにミカンがいっぱい。
あまくて、濃厚で、香り高い島ミカンに囲まれて、しばらく幸せです。
また、最近買った、「いもっこ」という、ガスレンジでもストーブでも焼ける焼き器のおかげで、30分で焼き芋が焼けて、今年の冬は、食糧に恵まれています。
先ほど、年末からご紹介できていなかった、お預かりした器の記事をアップしました。
・手作り品など、陶器4点のお預かり
・オルノ食堂様より4点お預かり
・sheepのスープカップのワレ、アトリエユニ様
また、それぞれの作業も年始から一巡していて、今のところ、nico cafe様の出西焼のコーヒーカップが、金蒔きまで終わりましたので、最後の硬化作業をしていて、もうすぐ仕上がりそうです♪
お楽しみに!
さて、今年に入って、楽しい出会いがありました。
谷山中央のdormitory428へ、やっとお邪魔することができました。

dormitory、というだけあって、寮みたいな、とてもおもしろい作りのお店です。
寮そのままの面影で、廊下をはさんで、扉がいくつもあって、いくつもお店が集まっていて、その家のリフォーム作業も全部みなさんでされたそうです。
10ほどのお店があって、道具屋さん、食堂、お野菜、植物、服地、雑貨、アンティーク、器、と、飽きる暇がありません!
その中の服地屋さん、natyucottonさんは、以前のお店に伺ったことがあり、まずはそのお店をたずねて行きました。
そこでウールの織り生地のハギレを見つけて、それをうまく活かした綿入りのひざかけを、一階のオルノ食堂さんのオーダーで作ったばかりなものを見せて頂いて、あぁこういうのが欲しい!と思い、私も生地を選んで、アドバイスを頂いて、裏地に起毛のコットンを使って、手縫いでミニチュア版を作ってみました。



もともとお裁縫はそんなに得意ではない私ですが、ざくざく縫えるこのウール生地は、めげずに1日で作れました!
大きさ的に、用途は?と聞かれるとビミョーですが、何気に、タテに使えば助手席用の膝から足までの膝かけに、ソファ下のマットに、布団に入ったときの隙間風予防に、普通の膝かけに、と、結構使ってます。
目の前で、natyucottonさんが作られたものをみて、あったかさが分かって、アドバイスもいただいたからこんな私でもできたんだ~と感激です。
器の話をすると、気さくに、一階のフライヤー置き場に置いていっていいですよ!と言ってくださり、そのあと、一階のオルノ食堂さんで牛すじカレーを食べたあと、何気ない話しから、オルノ食堂さんの器もお預かりすることになり。→「オルノ食堂様より4点お預かり」
後日、アトリエ ユニさんからも器をお預かりし。→「sheepのスープカップのワレ、アトリエユニ様」
CALICOさんのご主人の金継ぎのお話しもちょっと伺い。
なんだか、みなさんとてもいい方ばかりで、とても楽しい場所です。
多分それは、みなさんが楽しんでいらっしゃるからなのでしょう。
また器をお預かりできて、私もとても楽しいです!
今日はオルノ食堂さんで、牛すじカレー(2回目)と緑茶を頂いてきました。
甘みたっぷりの緑茶は、急須つきでのんびりほっこりしたいときに、ぴったりです。
nico cafe、dormitory428、どちらもうちからは、チャリンココースで、幸せです~~。
これからもよろしくお願いします。
主人と私のそれぞれの実家、お隣さん、主人の職場、と、配っても、まだ大ザルにミカンがいっぱい。
あまくて、濃厚で、香り高い島ミカンに囲まれて、しばらく幸せです。
また、最近買った、「いもっこ」という、ガスレンジでもストーブでも焼ける焼き器のおかげで、30分で焼き芋が焼けて、今年の冬は、食糧に恵まれています。
先ほど、年末からご紹介できていなかった、お預かりした器の記事をアップしました。
・手作り品など、陶器4点のお預かり
・オルノ食堂様より4点お預かり
・sheepのスープカップのワレ、アトリエユニ様

お楽しみに!
さて、今年に入って、楽しい出会いがありました。
谷山中央のdormitory428へ、やっとお邪魔することができました。
dormitory、というだけあって、寮みたいな、とてもおもしろい作りのお店です。
寮そのままの面影で、廊下をはさんで、扉がいくつもあって、いくつもお店が集まっていて、その家のリフォーム作業も全部みなさんでされたそうです。
10ほどのお店があって、道具屋さん、食堂、お野菜、植物、服地、雑貨、アンティーク、器、と、飽きる暇がありません!
その中の服地屋さん、natyucottonさんは、以前のお店に伺ったことがあり、まずはそのお店をたずねて行きました。
そこでウールの織り生地のハギレを見つけて、それをうまく活かした綿入りのひざかけを、一階のオルノ食堂さんのオーダーで作ったばかりなものを見せて頂いて、あぁこういうのが欲しい!と思い、私も生地を選んで、アドバイスを頂いて、裏地に起毛のコットンを使って、手縫いでミニチュア版を作ってみました。
もともとお裁縫はそんなに得意ではない私ですが、ざくざく縫えるこのウール生地は、めげずに1日で作れました!
大きさ的に、用途は?と聞かれるとビミョーですが、何気に、タテに使えば助手席用の膝から足までの膝かけに、ソファ下のマットに、布団に入ったときの隙間風予防に、普通の膝かけに、と、結構使ってます。
目の前で、natyucottonさんが作られたものをみて、あったかさが分かって、アドバイスもいただいたからこんな私でもできたんだ~と感激です。
器の話をすると、気さくに、一階のフライヤー置き場に置いていっていいですよ!と言ってくださり、そのあと、一階のオルノ食堂さんで牛すじカレーを食べたあと、何気ない話しから、オルノ食堂さんの器もお預かりすることになり。→「オルノ食堂様より4点お預かり」
後日、アトリエ ユニさんからも器をお預かりし。→「sheepのスープカップのワレ、アトリエユニ様」
CALICOさんのご主人の金継ぎのお話しもちょっと伺い。
なんだか、みなさんとてもいい方ばかりで、とても楽しい場所です。
多分それは、みなさんが楽しんでいらっしゃるからなのでしょう。
また器をお預かりできて、私もとても楽しいです!
今日はオルノ食堂さんで、牛すじカレー(2回目)と緑茶を頂いてきました。
甘みたっぷりの緑茶は、急須つきでのんびりほっこりしたいときに、ぴったりです。
nico cafe、dormitory428、どちらもうちからは、チャリンココースで、幸せです~~。
これからもよろしくお願いします。
sheepのスープカップのワレ、アトリエユニ様
2011年01月10日
dormitory428の、アトリエ ユニ様よりお預かりした、大分のsheepのスープカップです。


聞くところによると、搬送中に破損してしまったらしく、まだ新品未使用。
とてももったいないので、せめて後からユニ様がご使用になられたら、と思い、修繕をさせていただくことになりました。
破片もそろっているので、漆で接着したいと思います。
アトリエ ユニも、おもしろいお店で、家の空き瓶をアンティーク風にリメイクする教室をされていたり、ナチュラルコットンのものをおいていたり、店主様も、すごく雰囲気のある方です。
その雰囲気を活かしつつ、仕上げを考えたいと思います。
今回もお預かりしたことで、新しい器の作家さんを知りました。
毎回、新しい器との出会いは、とても楽しいです。
お預けくださり、ありがとうございます。
丁寧に仕上げたいと思っておりますので、しばらくお待ちください。
聞くところによると、搬送中に破損してしまったらしく、まだ新品未使用。
とてももったいないので、せめて後からユニ様がご使用になられたら、と思い、修繕をさせていただくことになりました。
破片もそろっているので、漆で接着したいと思います。
アトリエ ユニも、おもしろいお店で、家の空き瓶をアンティーク風にリメイクする教室をされていたり、ナチュラルコットンのものをおいていたり、店主様も、すごく雰囲気のある方です。
その雰囲気を活かしつつ、仕上げを考えたいと思います。
今回もお預かりしたことで、新しい器の作家さんを知りました。
毎回、新しい器との出会いは、とても楽しいです。
お預けくださり、ありがとうございます。
丁寧に仕上げたいと思っておりますので、しばらくお待ちください。
オルノ食堂様より4点お預かり
2011年01月10日
dormitory428の、オルノ食堂様より、4点の器をお預かりしました。
緑茶と一緒に出てきたかわいいアップルパイが入っていたのと同じ、黒い小皿のホツレです。


ちょっとしたホツレですが、とてもかわいいし、オルノ食堂さんにぴったりのお皿だと思うので、ぜひお直しさせていただきたいと思います。
セット品らしいので、もとの黒色になじむように、生漆の色だけで仕上げたいと思います。
そして、ほっこりとしたお湯呑。

これも、ホツレです。
やっぱり、実際ヘビーユースのお店の食器というのは、ホツレが多いものかもしれませんね。
このお湯呑は素朴な味を大事に、生漆だけ、もしくは優しい感じの金とかで仕上げてみようかと思っています。
そして、花柄がかわいい平皿。

これにケーキがのるのかと思うと、ワクワクします。

これも、ホツレなので、生漆でうめていきたいと思っています。
用途が多分スイーツ乗せになると思うので、主張しすぎないけど引きたてる、そんな仕上げが必要かなと思っています。
様子を見ながら、考えます。
これも、平皿の、ホツレ。


ふちが結構いくつか小さくホツレていますので、場合によっては補強も考えています。
それ次第で、仕上げも変わってくるかと思います。
以上4点。
dormitory428に初めて伺ったその日に、お預かりさせていただいて、それからもご縁が続いています。
うちからはなんと抜け道で自転車で5分!
うちの近所には、nico cafeも、dormitory428もあって、つくづく幸せ者です。
お預けくださり、ありがとうございます!
それぞれの器の個性や用途、お預けいただいた方の感じを大事に、丁寧に修繕させていただきたいと思います。
緑茶と一緒に出てきたかわいいアップルパイが入っていたのと同じ、黒い小皿のホツレです。
ちょっとしたホツレですが、とてもかわいいし、オルノ食堂さんにぴったりのお皿だと思うので、ぜひお直しさせていただきたいと思います。
セット品らしいので、もとの黒色になじむように、生漆の色だけで仕上げたいと思います。
そして、ほっこりとしたお湯呑。
やっぱり、実際ヘビーユースのお店の食器というのは、ホツレが多いものかもしれませんね。
このお湯呑は素朴な味を大事に、生漆だけ、もしくは優しい感じの金とかで仕上げてみようかと思っています。
そして、花柄がかわいい平皿。
これにケーキがのるのかと思うと、ワクワクします。
これも、ホツレなので、生漆でうめていきたいと思っています。
用途が多分スイーツ乗せになると思うので、主張しすぎないけど引きたてる、そんな仕上げが必要かなと思っています。
様子を見ながら、考えます。
これも、平皿の、ホツレ。
ふちが結構いくつか小さくホツレていますので、場合によっては補強も考えています。
それ次第で、仕上げも変わってくるかと思います。
以上4点。
dormitory428に初めて伺ったその日に、お預かりさせていただいて、それからもご縁が続いています。
うちからはなんと抜け道で自転車で5分!
うちの近所には、nico cafeも、dormitory428もあって、つくづく幸せ者です。
お預けくださり、ありがとうございます!
それぞれの器の個性や用途、お預けいただいた方の感じを大事に、丁寧に修繕させていただきたいと思います。
手作り品など、陶器4点のお預かり
2011年01月10日
いつもお世話になっているnico cafe様のお客様より、4種類の器をお預かりしました。
いつも気持ち良く器をお店で預かっていただいてる、ご近所ほっとスペースのnico cafe様に、感謝です!
まずは、聞くところによると手作り品の思い出の品です。

あったかみがあって、思い出があるんだろうなぁ、絶対修繕してお返ししたいなぁと思わせるものです。
さっそく、ワレの漆での接着作業を始めています。
そして、割れてもご自分でボンドで修繕を試みられた跡がある、カップです。

このままでも十分形はもとに戻っているのですが、漆での修繕にお預けいただけて、光栄です。
まずは剥離作業からです。
そして、破片がそろっている、青色の湯呑のワレ。

厚手の陶器ですが、これも接着作業に入っています。
そして、破片が欠けている、白色の湯呑のカケ。

これも同じような厚手の陶器ですが、破片がお預かりした時点でなかったので、天然素材で埋めてからの漆の重ね塗りになりますので、これだけちょっとお時間がかかりそうです。
そういえば、手作り品の修繕もいいなぁ、と、改めて気付かせてくださる今回でした。
日常にできるだけ近く、捨てたくない思いがあるものは、買った陶芸家さんの作品とは限らないですよね。
素材的にいろいろあるかもしれませんが、手作り品は、私がしたいと思っている修繕にとても沿っているなぁと思いました。
3点だけ、来月あたり、先にお返しして、破片のないものだけ、ちょっと遅くなるかもしれません。
丁寧に仕上げますので、どうぞお待ちくださいね。
お預けいただき、ありがとうございます。
いつも気持ち良く器をお店で預かっていただいてる、ご近所ほっとスペースのnico cafe様に、感謝です!
まずは、聞くところによると手作り品の思い出の品です。
あったかみがあって、思い出があるんだろうなぁ、絶対修繕してお返ししたいなぁと思わせるものです。
さっそく、ワレの漆での接着作業を始めています。
そして、割れてもご自分でボンドで修繕を試みられた跡がある、カップです。
このままでも十分形はもとに戻っているのですが、漆での修繕にお預けいただけて、光栄です。
まずは剥離作業からです。
そして、破片がそろっている、青色の湯呑のワレ。
厚手の陶器ですが、これも接着作業に入っています。
そして、破片が欠けている、白色の湯呑のカケ。
これも同じような厚手の陶器ですが、破片がお預かりした時点でなかったので、天然素材で埋めてからの漆の重ね塗りになりますので、これだけちょっとお時間がかかりそうです。
そういえば、手作り品の修繕もいいなぁ、と、改めて気付かせてくださる今回でした。
日常にできるだけ近く、捨てたくない思いがあるものは、買った陶芸家さんの作品とは限らないですよね。
素材的にいろいろあるかもしれませんが、手作り品は、私がしたいと思っている修繕にとても沿っているなぁと思いました。
3点だけ、来月あたり、先にお返しして、破片のないものだけ、ちょっと遅くなるかもしれません。
丁寧に仕上げますので、どうぞお待ちくださいね。
お預けいただき、ありがとうございます。
3つの湯呑、完成!
2011年01月07日
さて、修繕が完了して、無事お渡しすることができたものがありますので、新年まずはそちらからご紹介します。
3つの湯呑のホツレです。
ひとつだけ大き目のホツレがあり、これを金などで仕上げるかどうか、やってみたりして迷ったのですが、今回は生漆そのままで仕上げてみました。

長い時間かけて作業していると、3つそれぞれの個性が目をつぶっても浮かんできます。
ちょっとした愛着が・・・。

一番ホツレの大きかったのが、この白味がかった湯呑。

ホツレの大きさは中くらいで、ヒビを埋めて、全体を最後に磨いたら表面の釉薬がつやつやになったのが、この湯呑。

一番小さかったのが、このホツレでした。
美山の窯元の作品で、今でも同じようなフリーカップを作っていらっしゃいますが、この頃の味はこの頃のもの。
それがまた安心して使い続けられる、と、とても喜んでいただけました。
3兄弟、割れたらまたおいで!(笑)
お預かりは10月13日、ホツレの小さな二つは、もっと早く仕上がったのですが、3つすべてそろえるのに、3カ月近くかかってしまいました。
お急ぎの場合は、仕上がった順にお渡しすることもできます。
3つの湯呑のホツレです。
ひとつだけ大き目のホツレがあり、これを金などで仕上げるかどうか、やってみたりして迷ったのですが、今回は生漆そのままで仕上げてみました。
長い時間かけて作業していると、3つそれぞれの個性が目をつぶっても浮かんできます。
ちょっとした愛着が・・・。
一番ホツレの大きかったのが、この白味がかった湯呑。
ホツレの大きさは中くらいで、ヒビを埋めて、全体を最後に磨いたら表面の釉薬がつやつやになったのが、この湯呑。
一番小さかったのが、このホツレでした。
美山の窯元の作品で、今でも同じようなフリーカップを作っていらっしゃいますが、この頃の味はこの頃のもの。
それがまた安心して使い続けられる、と、とても喜んでいただけました。
3兄弟、割れたらまたおいで!(笑)
お預かりは10月13日、ホツレの小さな二つは、もっと早く仕上がったのですが、3つすべてそろえるのに、3カ月近くかかってしまいました。
お急ぎの場合は、仕上がった順にお渡しすることもできます。
今年もよろしくお願いします♪島ミカンは雪にも負けず。
2011年01月05日
明けましておめでとうございます。
鹿児島地方は雪の年越しとなりましたが、みなさま、いかがお過ごしでしょうか?
雪の害にあわれた方々に、お見舞い申し上げます。
子どもさんをはじめ、雪を楽しまれた家族のお正月も多かったのかなと思います。
私は、年末からの風邪のまま、年越し。
主人の実家で寝正月させていただきました。
雪遊びできなかったのがちょっとだけ心残り。
主人の実家より預かっていた三つの湯呑が仕上がっていたので、ついでにお返しでき、喜んでもらえたのがよかったです。(また次回完成写真をアップします♪)
さて、新年がやってきました。
29日ごろから1週間ほどお休みいただいていました、修繕の作業のほうも、開始します。
雪の寒さで、家もあけていましたので、暖房せず、だったので、漆の硬化もそのままあまり変化ない様子です。
さて、これからですね。
今年は、皆様からいただくいろんなご厚意やご理解やお預かりする器やご縁に感謝しながら、もっと皆様に喜んでいただけるよう、何か少しずつお返しできるように、がんばりたいと思います。
庭の島みかん、昨日、主人と収穫しました。
この大ザルの倍ぐらい!
甘く熟れた島みかんは、小粒でも濃厚な味と、とてもとてもいい香りがします。
メジロさんたちが穴をあけ始めたところで、収穫を決めました。
雪にも負けなかった、島ミカン!
鹿児島地方は雪の年越しとなりましたが、みなさま、いかがお過ごしでしょうか?
雪の害にあわれた方々に、お見舞い申し上げます。
子どもさんをはじめ、雪を楽しまれた家族のお正月も多かったのかなと思います。
私は、年末からの風邪のまま、年越し。
主人の実家で寝正月させていただきました。
雪遊びできなかったのがちょっとだけ心残り。
主人の実家より預かっていた三つの湯呑が仕上がっていたので、ついでにお返しでき、喜んでもらえたのがよかったです。(また次回完成写真をアップします♪)
さて、新年がやってきました。
29日ごろから1週間ほどお休みいただいていました、修繕の作業のほうも、開始します。
雪の寒さで、家もあけていましたので、暖房せず、だったので、漆の硬化もそのままあまり変化ない様子です。
さて、これからですね。
今年は、皆様からいただくいろんなご厚意やご理解やお預かりする器やご縁に感謝しながら、もっと皆様に喜んでいただけるよう、何か少しずつお返しできるように、がんばりたいと思います。
この大ザルの倍ぐらい!
甘く熟れた島みかんは、小粒でも濃厚な味と、とてもとてもいい香りがします。
メジロさんたちが穴をあけ始めたところで、収穫を決めました。
雪にも負けなかった、島ミカン!